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2011年 11月26日(土)17:00-21:00

音楽と語り

BAR TAKE


第4回目の「音楽と語り」は、震災前と震災後で自身の音楽がどのように変わったか、アーティストとお客さんが語り合うというイベントを、仙台市にあるBAR TAKEというライヴハウスを会場にして行いました。第一部に仙台を中心に活動をしている4組のアーティストの演奏、第二部に語りの場を行いました。

第一部はアーティストの演奏です。それぞれのアーティストが伝えたい言葉や気持ちを、音に乗せて表現して貰いました。
お客さんは普段のライヴとは少し異なる雰囲気の場で、震災について考えながら音楽を聴く様子が伺えました。

第二部は語りの場として、ライヴハウスのホールにテーブルを3つ用意し、3つのグループで語りを行いました。アーティストとお客さんを各テーブルに3~4人ずつ座って貰い、テーブルに1名ずついるスタッフのファシリテーターが語りの進行役をしました。
語りの場として、リラックスして語りを行って貰うため、軽食と飲み物を提供し、緊迫した雰囲気ではなく、和やかな語りを行う事が出来ました。
語り合いながら、葉書サイズの白色ポストカードに、震災前と後の自身の音楽について、どのように変化したかを描いてもらいました。そのカードを基に、語りを進めて貰いました。

4組のアーティストの中でも、メンバーの考えがそれぞれあり、震災前と後で音楽に変化があることが解りました。例えば、震災前は「自分の為に、上手く歌おう」という考えから、震災後は「誰かの為に、伝わるように歌おう」という考えに変わったなど、音楽の伝え方に変化があったことが解りました。
お客さんの視点からは、震災後は「仙台に来てくれるアーティストの有難味を感じられるようになった」など、ライヴを見に来るお客さんの考えも知る事が出来ました。
グループの話し合いが終わった後に、A2サイズの模造紙に震災前と後について描いたカードを貼り、各グループのファシリテーターが代表しまとめを発表しました。

イベントが終了したあと、アーティストとお客さんの両者から、「とても良い機会だった。普段のライヴとは違い、お互いが近い位置で想いを語り合う事が出来た。本当に良かった。」という感想を頂きました。


文責 大久僚一